
| ★ 「生活リズム」について ★ | |
| 柏市の幼児は,18年前と比較すると,早寝・早起きになり,規則正しい生活をしている様子がうかがえる。また,朝食に関しても,毎朝きちんと食べさせている家庭が増えている。これは,文部科学省や農林水産省等が推進している「早寝早起き朝ごはん」運動について,マスコミ等を通して知ることで,その重要性が認識されてきたことも原因の一つではないだろうか。 しかし,21年前と比較すると,「いつも自分で起きる」が減少している。また,疲れを訴える頻度について,「いつもそうである」「わりとそうである」を合わせると,2割弱の子どもがいることも分かり,幼児が疲れている姿は気がかりな点である。 |
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| ★ 「習い事やおけいこ事」について ★ | |
| 習い事やおけいこ事をしている割合や通っている日数については,18年前と比較して大きな変化はみられない。しかし,習い事やおけいこ事の種類をみると,ピアノやそろばんなどの割合が減少し,「スポーツやダンスなど運動」が大きく伸びている。習い事やおけいこ事に,健康や体力作りを期待している様子がうかがえる。 スポーツやダンスなどの習い事やおけいこ事による悪い変化については,76.7%の保護者が感じていないことから,良さを実感している家庭が多いようである。しかし,「疲れが残っている」が1割近くいる点は,生活リズムの項目と同様に,日常生活への影響が気になるところである。 |
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| ★ 「遊び」について ★ | |
| 16年前と比較すると,屋外で遊ぶ割合の変化は少なく,幼児が外遊びを好んでいるか,もしくは保護者が外遊びを大切に考えている様子がうかがえる。 幼児がいっしょに遊ぶ相手については,10年前には「親」は6.0%だったものが,17.1%と大幅に上昇している。また,いっしょに遊ぶ友だちの人数は,「1〜2人」が最も多くなり,「7人以上」が半減している。このことから,大勢で遊ぶことが減り,親や少人数の友だちとの密着度が高まっている傾向がみられる。その理由として,遊び場の減少や,保護者の子どもだけで遊ばせることに対する不安感等が考えられる。しかし,幼児期において,人とのかかわりが少ないことは,コミュニケーション能力の育成への影響が心配される点である。 |
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| ★ 「メディアやゲームとの関わり方」について ★ | |
| テレビへの接触については,増加傾向はみられないが,ビデオ等の視聴時間はやや増えている。また,テレビゲームについては,年齢が上がるにつれ,利用する頻度が増加する傾向にある。パソコンについては,約1割の幼児が日常的に触れている現状が分かった。 メディアによる悪影響については,「乱暴な言葉遣いや態度」「視力の低下」「時間の使い方」等の回答が多くみられた。メディアの種類が増え,使い方が多様化しているなかで,子どもたちにどのように関わらせたらよいか悩んでいる家庭も多く,今後の課題と言えそうである。 |
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| ★ 「親の意識や関わり方」について ★ | |
| 「子どもといっしょに身体を使った遊びをする頻度」および「子どもとスポーツの話をする頻度」について,全国調査(Bennsse教育研究開発センター)と比較すると,柏市は大きく上回っている。柏市の保護者が子どもの健康に関心が高いことがうかがえる。 体力をつけるために効果があると思うことは,「外遊び」が5割以上を占めており,外で身体を動かすことの重要性を認識していることが分かる。また,食事については,「栄養のバランスを考えて食事をつくる」「好き嫌いをなくす」の割合が大きく,健康のために,栄養のバランスを意識している様子がうかがえる。 |
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| ★ 全体を通して ★ | |
| 上記の調査を通して,柏市で幼児のいる家庭では,『子どもの生活と健康』に対する意識は高いといえる。早寝,早起きをさせる,きちんと朝ご飯を食べさせる,テレビを見過ぎないようにするなど,基本的な生活習慣の大切さが認識されているようである。また,体力作りや健康を目的とした習い事やおけいこ事にも熱心である。 しかし,自分ひとりで起きる割合が減ってきており,日常的に疲れを訴える子どもが2割弱見られる。親が子どもの遊びに関わることが強くなり,多くの友達と遊ぶ機会が減っている。新しいメディアとの関わりが増え,生活様式が変化しているなど,幼児の健康や成長に対して心配な材料も見られた。時代の変化による影響もかなりあると考えられるので,今後も調査を継続していくことが必要であろう。 |